4.PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネッジメント)

 PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネッジメント)は複数種の事業を展開する際の資源配分の考慮や決定に活用される講学上のフレームワークです複数種の事業を多角的に運営する際に資源配分の在り方がどうあるべきかという点を理論的に考慮するに際して参考とする事ができます。

以下の図がPPMの内容概略図です。

 「金のなる木」は市場占有率が高いものの、市場成長率に期待が持てない事業です。金のなる木については投資を必要最小限に抑えてキャッシュを回収し資金源とします。「花形」は市場占有率が高い半面で市場成長率も高い事業です。市場占有率を維持するべく投資が必要となります。「問題児」は市場占有率は低いものの市場成長率が高いため金のなる木から資金を回して花形への成長を目指します。「負け犬」は早期撤退・売却等判断が必要となります。事業は問題児から花形へ、花形から金のなる木へ移行していくのが理想的な流れです。金のなる木を持ちつつ、花形や問題児がバランスよく配置されている事が望ましい状態となります。

  なお「相対的市場占有率」とは競合する市場シェア第一位企業の占有率との比較における占有率となりますが、中小事業主様の戦略策定におきましては「市場での存在感」「マーケットシェア」程度にラフに考えてよいと思われます。「市場成長率」についてもPEST分析や各種情報から理論的に導かれる「予測市場成長性の程度」位に考えてよいと思われます。

 

 経営戦略策定当初のPPMの概観の中におきましては最初に行ったSWOT分析のとりあえずの結果やアンゾフのマトリクスにおいて採るべき又は撮り得ると考えた方向性と照らし合わせながら、どのような方向性へどのような資源配分を行っていくとよいか、とりあえず考えてみたその内容と理論的根拠をメモしておく程度でよいと思われます。SWOT分析アンゾフのマトリクスのところで記載致しました通り、後述マーケティング環境分析(「PEST分析」→「5F分析」→「3C分析」)も行った上で改めてよく分析・考慮した方が吟味された事業環境分析結果を前提とした上でのより適切な方向性・資源配分を導きだすことができるからです。

 

 経営戦略概論で挙げた養鶏業の株式会社Aを題材にした場合、当初のPPMの概観の中におきましては、「生まれたての新鮮な卵を使用」している事をウリとしたオムライスのレストランを開業する多角化という選択肢がアンゾフのマトリクスでいう②や③よりも好ましいと理論的に考えられるのであるならば、当該レストラン開業にあたってどのような資源配分を行っていったらよいと思われるか、またその理論的根拠はどのようなものか、という点をざっと挙げて次のマーケティング環境分析に移る事が効率的な戦略策定の流れという事ができます。マーケティング環境分析(「PEST分析」→「5F分析」→「3C分析」)も行った上で、改めてよく分析・考慮してやはり当該レストラン開業が方向性として妥当であるという結論が出たのであれば、そこで改めて詳細な資源配分を策定していくとよいでしょう。資源配分の策定においてどれだけの資金や人員等を投下するかについては簡潔に客観的な視点からどれだけ成功できそうかという観点がまずは第一に考慮すべきポイントとなってくるものという事ができます。

 

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