2.SWOT分析

 SWOT分析は「TOP」及び「経営戦略概論」で述べましたとおり一般に企業戦略(全社戦略)を構築する際に自社を分析する手法の一つです。「SWOT」は分析視点の4つの英単語の頭文字をつなげたものであり、分析視点とは自社の内部要因である「強み=Strength」・「弱み=Weakness」と、自社の外部環境である「市場や顧客獲得の機会=Opportunity」・「脅威=Threat」の4つの視点を意味します。

 客観的な視点から外部競合と比較した上での内部要因としての自社の「強み=Strength」・「弱み=Weakness」、及び外部環境である「市場や顧客獲得の機会=Opportunity」・「脅威=Threat」、を洗い出します。そして、下記のマトリクスのように内部要因と外部環境を掛け合わせることで内部要因と外部環境との掛け合わせがどのような事象として自社経営に影響を及ぼすであろうかという情報を作り出していきまして、自社の今後の方向性を検討するにあたり参考となる情報とする事ができます。

 挙げた「強み=Strength」が本当に「強み=Strength」なのか、「脅威=Threat」はいったいどれくらい「脅威=Threat」といえるのだろうか、「強み=Strength」で本当に「脅威=Threat」を回避できそうか、撤退を考えるほど「弱み=Weakness」は脅威に負けてしまいそうな内容なのか、その他に考えられるSWOTはないのか等、例えばこれらのような事は後述マーケティング環境分析(PEST分析→「5F分析→「3C分析」)の中で事業環境分析をよく行った上で改めてよく分析・考慮した方が適切な答えを出すことができます。このため、最初の分析時点でも丁寧且つ的確な分析であるにこした事はありませんが、最初に行うクロスSWOT分析については自社のSWOTについての参考情報をとりあえず挙げてみる、という感覚で行うとよいでしょう。この時点で多少疑義のある分析を行っていたとしてもあまり気にしない事です。この後、「アンゾフのマトリクス」→「PPM」と概観した後、マーケティング環境分析(「PEST分析」→「5F分析」→「3C分析」)を詳細に行った上で、そこにおいて改めてSWOT分析に立ち返り、マーケティング環境分析の内容をよく参考として適切と思われるSWOT内容に結果を修正し、それらを題材として「アンゾフのマトリクス」→「PPM」における全社戦略を策定、及び「マーケティングミックス」を策定する、という流れが中小事業主様向けの有力な経営戦略策定の流れの一例という事ができます。

 経営戦略概論で挙げた養鶏業の株式会社Aを題材にした場合、例えば近隣の人通りの多い観光地でレストラン開業にちょうど良い偶然空いた居ぬき物件について自社の財務状況からこの居ぬき物件を賃借りする事になんらの支障がなく他の事情に関してもレストラン運営に特段支障が無い場合、当該物件を賃借りする事によりすぐに理想的な集客に関する大きな機会を得る事ができます。なお、当該居ぬき物件の面している通りには他の飲食店も多く、ライバルは多い状況であるものの付近は近年観光地としての人気が向上している状況であるとします。この場合にはライバル業者も多数集まっている上に観光客が近年増えているため飲食を目的とする人々がこの近辺に集まる可能性が高い事から機会という点からはよりプラスになりますが、飲食店経営について未経験である株式会社Aが飲食店経営について経験豊富な多くの業者と競っていかなければいかないという点では弱みを脅威が強く襲う環境と考えることもできます。当初のSWOT分析においてはまずこのように現況におけるSWOTをざっくりと挙げていきひととおり考えつくものが挙がりましたら次へ進むことが効率的な戦略策定に繋がります。マーケティング環境分析(「PEST分析」→「5F分析」→「3C分析」)も行った上での改めて行うクロスSWOTにおいて、マーケティング環境分析の結果等も鑑みました上で、当初挙げたSWOTに修正すべき点はないか、自社の経営に大きな影響を与えかねない挙げるべきSWOTを挙げていないような事はないか、等に関して分析・考慮してみるとよいでしょう。

 

「機会」とホームページについて

 ホームページの保有・運営は機会を得るための手段というよりまずは各種経営主体による基本的な広報手段として整えておきたい常識的事項となりつつあります。その上でホームページで機会を得るためには、よほど特殊な事業内容でない限りは通常、機会獲得としての競争を勝ち抜くためSEOやLPO対策・リスティング広告等によるアクセス数やコンバージョン向上諸施策が必要です。早めにwebリテラシーを高めていく事が望ましいものと言う事ができます。(運営者の関連サービスはホームページ構築支援はこちら、その他web活用アドバイスはこちらをご参照下さい。)

SWOT分析の限界

 運営者の無料経営相談や簡易な経営相談対応レベルでは主にSWOT分析の視点から参考となる情報・アドバイスをご提供致しますが、SWOT分析は比較的簡易なヒアリングにより行える反面、それだけでは経営強化・経営改善の決定的な羅針盤になり得ない事情もあります。

 

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